ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

タウ蛋白質の凝集阻害剤としてのケルセチンの機能を促進する、ナノバイオ触媒

Nanobiocatalyst facilitated aglycosidic quercetin as a potent inhibitor of tau protein aggregation

著作名:
Sanjay Kumar
V. Guru Krishnakumar
Vinod Morya
Sharad Gupta
Bhaskar Datta
出典:
International Journal of Biological Macromolecules
2019
138
168-180
DOI:
10.1016/j.ijbiomac.2019.07.081
キーワード:
ケルセチン
ケルセチン配糖体
タウ蛋白質
凝集抑制
分子動力学シミュレーション
ナノバイオ触媒
要旨:
ケルセチンはタウ蛋白質の凝集を阻害した。分子動力学シミュレーションの結果、水素結合および疎水性相互作用により、ケルセチンとの相互作用時にタウ蛋白質の構造が変化した。この構造の変化こそが、タウ蛋白質の凝集抑制の本質である。一方、タマネギ中に含まれているケルセチン配糖体には阻害効果を認めなかった。タマネギからケルセチンを抽出する際には、ナノバイオ触媒を用いてグリコシド結合を切断する。ゆえにナノバイオ触媒は、ケルセチンの阻害座用を増強している。