ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

MC903が誘発したアトピー性皮膚炎のマウスモデルにおけるケルセチンの抗炎症作用

Anti-inflammatory effects of quercetin in a mouse model of MC903-induced atopic dermatitis

要旨:
Vivo: マウスの耳にMC903(ビタミンD誘導体)を塗布して、アトピー性皮膚炎様の皮膚病変を惹起した。続くケルセチンの塗布は、MC903が上昇したCCL17・CCL22・IL-4・IL-6・IFN-γ・TNF-αの発現を顕著に低減して、抗炎症作用を発揮した。Vitro: ヒト角化細胞HaCaTをIFN-γ/TNF-αで刺激して、アトピー性皮膚炎の細胞モデルにて、ケルセチンの投与はIL-6を減少した。IL-6の発現は、長鎖ノンコーディングRNA(lnc RNA)であるlnc-C7orf30–2の発現と相関していた。