エスクレチンまたはケルセチンが白血病細胞NB4に及ぼす抗酸化作用の不均衡における、Nrf2とNF-κBの異なる役割
Different roles of Nrf2 and NF-κB in the antioxidant imbalance produced by esculetin or quercetin on NB4 leukemia cells
- 出典:
- Chemico-Biological Interactions
- 2018
- 294
- 158-166
- DOI:
- 10.1016/j.cbi.2018.08.015
- 要旨:
- ヒト由来白血病細胞株NB4をケルセチン25 μMで24時間処置した後、100もしくは500 μMのエスクレチンを投与した。ケルセチンはNF-κB p65の核内濃度を上げ、細胞質濃度は下げた。その後のエスクレチン処置が500 μMの高濃度であると、NF-κB p65の核内濃度が低下し、変わって抗炎症性のNF-κB p50が上昇した。Nrf2はNF-κB p65と真逆の挙動を示し、ケルセチンの投与で核内濃度が低下し、細胞質濃度は上昇した。続く100 μMのエスクレチン処置で、核内のNrf2濃度が上昇した。