ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

銀ナノ粒子とケルセチンとをMCF-7乳癌細胞に共送達する、pH感受性PCL-PAMAM G4ナノキャリアのin vitro評価

In vitro Evaluation of a pH-sensitive PCL-PAMAM G4 Nanocarrier for Co-Delivery of Silver Nanoparticles and Quercetin in MCF-7 Breast Cancer Cells

著作名:
Mohammad Hadi Baghersad
Ali Salimi
出典:
Journal of Molecular Structure
2025
1330
141524
DOI:
10.1016/j.molstruc.2025.141524
キーワード:
乳癌
MCF-7
銀ナノ粒子
ケルセチン
アポトーシス
要旨:
ヒト由来乳癌細胞株MCF-7に銀ナノ粒子とケルセチンとを共送達すべく、ポリカプロラクトン/ポリアミドアミンから成るキャリアーを考案した。得られたナノ製剤中の銀の濃度は1.58%で、ケルセチンは10%であった。ケルセチン換算で400 nMになるようにナノ製剤をMCF-7に投与すると、生存率は14%であった。同条件で、正常細胞である間葉系幹細胞の生存率は72%であった。ナノ製剤の投与で、MCF-7におけるカスパーゼ・P53・Baxの遺伝子発現はそれぞれ、10倍・8倍・7倍となって、アポトーシスを促進した。