ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

焙煎したアラビカコーヒーとその人気飲料に含まれるケルセチン類縁体

Quercetin derivatives in roasted Coffea arabica and its popular beverages

要旨:
アラビカコーヒー(Coffea arabica)の果実を焙煎し、LC-MS/MS法にて含まれるケルセチン類縁体を同定および定量した。エチオピア産のコーヒーは、総ケルセチン量が最も高く108.85±10.03 ng/gであり、最も多い成分はケルセチン-3-グルクロン酸抱合体の60.28±5.95 ng/gであった。グアテマラ産とコロンビア産のコーヒーに含まれるケルセチン-3-グルクロン酸抱合体は、56.06±5.95および51.14±0.19 ng/gであった。飲料に加工した際は、エスプレッソの方がモカよりも総ケルセチン量が多かった。