ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

リポ多糖で刺激したRAW264.7細胞のネットワーク薬理学に基づく、潰瘍性大腸炎に対するTetrastigma hemsleyanumの潜在的な有効成分と作用機序

Exploring the potential active components and mechanisms of Tetrastigma hemsleyanum against ulcerative colitis based on network pharmacology in LPS-induced RAW264.7 cells

要旨:
最近、潰瘍性大腸炎とフェロトーシスとの関連が明らかになり、治療標的として注目を集めている。亜熱帯に自生するTetrastigma hemsleyanum (TH)は、伝統療法で潰瘍性大腸炎の治療に用いられている。THの酢酸エチル抽出物は、他の抽出物(石油エーテル・ブタノール・水)よりも抗炎症作用が強く、10種類の構成成分を有していた。ネットワーク薬理学は、フェロトーシスに最も関連している成分としてイソラムネチンを予測した。リポ多糖でRAW264.7細胞を刺激する潰瘍性大腸炎の細胞モデルにTHの酢酸エチル抽出物もしくはイソラムネチンを投与すると、Keap1/Nrf2/HO-1経路を活性化して、フェロトーシスを阻害した。