メタボリックシンドローム患者における、共微粒子化パルミトイルエタノールアミド/ルチンとヒドロキシチロソールから成る食品サプリメントの効果
The Effects of a Food Supplement, Based on Co-Micronized Palmitoylethanolamide (PEA)–Rutin and Hydroxytyrosol, in Metabolic Syndrome Patients: Preliminary Results
- 著作名：
- Kevin Cornali
- Manuela Di Lauro
- Giulia Marrone
- Claudia Masci
- Giulia Montalto
- Alfredo Giovannelli
- Carlo Schievano
- Manfredi Tesauro
- Massimo Pieri
- Sergio Bernardini
- Annalisa Noce
- 出典：
- Nutrients
- 2025
- 17
- 413
- DOI：
- 10.3390/nu17030413
- 要旨：
- 65±10歳のメタボリックシンドロームの患者19名を対象とする、パルミトイルエタノールアミド・ルチン・ヒドロキシチロソールからなる食品サプリメントの効果を検証した臨床研究。サプリはパルミトイルエタノールアミドとルチンとの共粒子(2~10ミクロン)360 mgとヒドロキシチロソール15 mgを含み、無作為化・二重盲検・プラセボ対照・クロスオーバーで実施した。被験者をランダムに2群に分け、9名はサプリカプセルを1日2錠摂取し、残る10名はプラセボを摂取した。8週間の摂取期間が終了した後、2週間のウォッシュアウト期間を設け、試験食を入換えてクロスオーバーとした。サプリ摂取群は、プラセボ群と比べて顕著に体重・BMI・体脂肪量を減少し、除脂肪体重は増大した(全てP<0.05)。サプリ摂取群はまた、赤血球沈降速度と血中のC反応性蛋白質の減少も顕著であり(全てP<0.05)、サプリによる炎症の軽減を示唆した。