脂肪細胞3T3-L1における、ケルセチンが脂質蓄積とアディポネクチンに及ぼす影響
Investigation of the effect of quercetin on the accumulation of lipids and the level of adiponectin in 3T3-L1 adipocytes
- 出典:
- Pamukkale Medical Journal
- 2025
- 18
- 179-187
- DOI:
- 10.31362/patd.1578749
- 要旨:
- 前脂肪細胞から脂肪細胞に分化した3T3-L1を高濃度グルコースに晒して、成熟化と肥大化を図った。8日間の培養で3T3-L1は成熟した状態となり、18日間で肥大化した状態になった。成熟した3T3-L1にケルセチンを投与すると、アディポネクチンが顕著に上昇した。一方、肥大した3T3-L1へのケルセチン投与は、逆にアディポネクチンが減少した。また、3T3-L1の成熟化と肥大化とは関係なく、ケルセチンの投与は細胞内の脂質の蓄積を減少した。