ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

関節リウマチのモデルラットにおける、ケルセチンの抗炎症および肝保護効果

Anti-inflammatory and Hepatoprotective Effects of Quercetin in an Experimental Model of Rheumatoid Arthritis

要旨:
関節リウマチのモデルラットを用いて、既存治療薬メトトレキサートとケルセチンの比較を行った。投与量としてメトトレキサート0.75 mg/kgとケルセチン25 mg/kgとがほぼ同等の効果をもたらし、侵害受容の閾値・滑液への白血球流出・炎症性浸潤・炎症マーカー(TNF-αおよびIL-17)を正常化した。しかし、IL-10の低下はメトトレキサートだけに見られ、ケルセチンには見られなかった。また、メトトレキサートの副作用として、肝臓でのトランスアミラーゼの上昇を認めたが、ケルセチンを共投与すると回避できた。