視床下部-下垂体-副腎系(HPA axis)とMCP-1シグナル伝達の調節に関連する作用機序で、ケルセチンはシスプラチンが誘発した疲労を軽減する
Quercetin attenuates cisplatin-induced fatigue through mechanisms associated with the regulation of the HPA axis and MCP-1 signaling
- 出典:
- Frontiers in Nutrition
- 2025
- 12
- 1530132
- DOI:
- 10.3389/fnut.2025.1530132
- 要旨:
- マウスにシスプラチンを投与して、癌の化学療法に伴う疲労感のモデルを構築した。ケルセチンの共投与(経口投与もしくは腹腔内投与)は、シスプラチンが低下した歩行活動と握力を回復した。ケルセチンは血中のコルチゾールおよびコルチコステロン濃度を低下し、MCP-1の発現を低下し、脳内の副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモンの発現を低下した。ケルセチンの代わりにMCP-1受容体作動薬を共投与すると、MCP-1以外はケルセチンと同様の挙動を示し、視床下部-下垂体-副腎系(HPA axis)とMCP-1シグナル伝達との両方の関与を示唆した。