マイクロRNA26bと20aは、GSK-3β/NF-κB/NLRP-3経路と逆相関して、実験的に誘発した関節炎におけるアトルバスタチンとケルセチンの相加的な効果を強調する
Micro RNAs 26b, 20a inversely correlate with GSK-3 β/NF-κB/NLRP-3 pathway to highlight the additive promising effects of atorvastatin and quercetin in experimental induced arthritis
- 出典:
- International Immunopharmacology
- 2021
- 99
- 108042
- DOI:
- 10.1016/j.intimp.2021.108042
- 要旨:
- アジュバント誘発関節炎モデルラットに、ケルセチンと高コレステロール血症治療薬アトルバスタチンとの組合せを投与した。組合せは、miR-26bおよび20aの発現を増大し、その結果、GSK-3β/NF-κB/NLRP-3シグナル伝達を阻害した。MiR-26bは、GSK-3βのリン酸化を阻害し、miR-20aはNLRP-3の産出を抑制した。組合せは、既存薬メトトレキサートと同様の抗酸化作用と抗炎症作用に基づいて関節リウマチの症状を改善したが、同剤にはない肝保護作用も発揮した。従って、組合せは、メトトレキサートに替わる新規治療剤として期待できる。