加工リンゴとアカルボースとの組合せによる低血糖効果: α-グルコシダーゼを阻害するケルセチン-3-グルコシドの役割
Investigating the hypoglycaemic potential of processed apple and acarbose combination in vitro, ex vivo, and in vivo: the role of quercetin-3-glucoside in steering α-glucosidase inhibition
- 出典:
- Food & Function
- 2025
- 15
- in press
- DOI:
- 10.1039/D4FO06307D
- 要旨:
- リンゴ果汁を投与したラットは血糖値が低下したが、リンゴ果汁とアカルボースとの組合せは逆に血糖値が上昇して、拮抗作用を示唆した。拮抗作用のメカニズムを解明すべく、リンゴ果汁の主成分であるケルセチン-3-グルコシドに着目した。アカルボース・ケルセチン-3-グルコシドともにα-グルコシダーゼを阻害したが、両者の組合せは単独投与時と比べて活性が低下して、動物実験で見られた拮抗作用を再現した。同様の拮抗作用は、Caco-2細胞を用いるショ糖の加水分解でも再現できた。