ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

慢性絞扼性神経損傷のモデルラットにて、ルチンはオピオイド/ベンゾジアゼピン受容体に作用して神経障害を軽減する: 抗酸化作用と抗炎症作用との関連

Rutin engages opioid/benzodiazepine receptors towards anti-neuropathic potential in a rat model of chronic constriction injury: relevance to its antioxidant and anti-inflammatory effects

要旨:
慢性絞扼性神経損傷(chronic constriction injury, CCI)のモデルラットにルチンを投与すると、アロディニア(通常では痛みを感じない非侵害刺激に痛みが生じる感覚異常)と痛覚過敏を軽減して、歩行運動を改善した。ルチンは血中のカタラーゼとグルタチオン活性を上昇し、MMP-2およびMMP-9の活性は減少した。オピオイド受容体拮抗剤もしくはベンゾジアゼピン受容体拮抗剤の存在下ではルチンの効果が打消され、ルチンの両受容体への作用を示唆した。