ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

経口投与が可能な金属有機構造体のナノキューブにてケルセチンを標的送達して、大腸炎を緩和する

Orally administered metal–organic framework nanocubes for sequence-targeted quercetin delivery in colitis alleviation

要旨:
ケルセチンと(5-carboxypentyl)triphenylphosphonium bromideとで形成した錯体を、架橋した金属有機構造体(MOF)で封入し、さらにMOFの表面をヒアルロン酸でコーティングした。得られたDDSは、ミトコンドリアにケルセチンを送達する機能を獲得した。大腸炎のモデル動物にDDSを投与すると、腸粘膜のバリア機能と腸内細菌叢を改善し、腸組織の炎症を軽減した。DDSはTLR4/MyD88/NF-κB経路を不活性化して、M1型マクロファージをM2極性化した。