ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

解糖経路を介するケルセチンの肝細胞癌の阻害作用における、ファルネソイドX受容体(FXR)欠損の影響

Crippled Hepatocarcinogenesis Inhibition of Quercetin in Glycolysis Pathway with Hepatic Farnesoid X Receptor Deficiency

要旨:
肝細胞癌細胞株Hep3Bにケルセチンを投与すると、細胞周期のS期を停止して、増殖を阻害した。ケルセチンは、解糖関連遺伝子(C-MYC・PCNA・CYCLIN-D1・P21)の発現を変化して、解糖系を阻害した。FXRが欠損したHep3B細胞では、ケルセチンによるFXRシグナル伝達の介在を示唆した。分子ドッキングの結果、ケルセチンはFXRに高い親和性を示し、結合エネルギーは−6.55 kcal/molであった。