メタボロミクス解析が明らかにした、ケルセチンによる脾代謝障害の改善と、更年期うつのモデルラットにおける脳脾軸の調節
Metabolomics revealed that quercetin improved spleen metabolism disorders and regulated the brain-spleen axis in perimenopausal depression model rats
- 出典:
- Journal of Pharmaceutical and Biomedical Analysis
- 2025
- 258
- 116744
- DOI:
- 10.1016/j.jpba.2025.116744
- 要旨:
- 更年期うつのモデルラットにおけるメタボロミクス解析は、21種の代謝物を特定した。パスウェイ解析の結果、グリセロリン脂質代謝・レチノール代謝・ステロイドホルモン生合成・リノール酸代謝が阻害されていた。Spearmanの相関解析にて、これらの代謝物はうつ様行動との強い相関を認めた(P<0.01)。ケルセチンの投与は、21種の代謝物の強度が回復し、更年期うつにおける脾代謝障害の改善を示唆した。ケルセチンはまた、脾組織と海馬の両方でPPAR-αの発現を増加し、海馬中のCREBおよびBDNFの発現を回復して、脳脾軸を調節した。