クルクミンを担持したケルセチンナノ粒子の抗癌および抗炎症作用
Insights into the Anticancer and Anti-Inflammatory Activities of Curcumin-Loaded Quercetin Nanoparticles: In Vitro Bioassays Coupled with Synchrotron Infrared Microspectroscopy
- 出典:
- Materials Advances
- 2025
- 6
- in press
- DOI:
- 10.1039/D4MA01202J
- 要旨:
- ケルセチンのB環をo-キノンにした部分酸化体を、トコフェロールポリエチレングリコール1000コハク酸(TPGS)およびクルクミンと共沈殿して、クルクミンを担持した酸化ケルセチンナノ粒子を得た。ヒト由来乳癌細胞株MCF-7におけるIC50値は、ナノ粒子が5.7 μMであり、フリーのクルクミンは57.8 μMであった。リポ多糖で刺激したRAW 264.7細胞にナノ粒子を投与すると、TNF-α・IL-1β・IL-6を低減したが、フリーのクルクミンの投与時と比べて良好な結果を示した。