ケルセチンはオオクチバス(Micropterus salmoides)の免疫応答を高めて、ラブドウィルスの感染を阻害する
Quercetin inhibits largemouth bass rhabdovirus infection by enhancing the immune response in Micropterus salmoides
- 出典:
- Israeli Journal of Aquaculture - Bamidgeh
- 2025
- 77
- 66-78
- DOI:
- 10.46989/001c.128997
- 要旨:
- オオクチバス(Micropterus salmoides)に寄生するラブドウィルスに感染したコイ上皮性細胞株を用いて、同ウィルスの複製を阻害する化合物をスクリーニングした。植物由来の天然物9種の内、ケルセチンが最も高い抗ウィルス活性を示し、20 mg/Lの濃度で93.6%の阻害率であった。ケルセチンはウィルスの細胞侵入を阻害した上、不活性化する能力も有していた。同ウィルスに感染したオオクチバスにケルセチンを投与すると、肝・脾・腎組織のウィルス量を低減し、免疫関連遺伝子の発現を誘導して、生存率を改善した。