ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

卵巣癌にて低濃度のケルセチンは、抗腫瘍薬の細胞毒性効果に拮抗する

Low Concentration of Quercetin Antagonizes the Cytotoxic Effects of Anti-Neoplastic Drugs in Ovarian Cancer

著作名:
Na Li
Chaoyang Sun
Bo Zhou
Hui Xing
Ding Ma
Gang Chen
Danhui Weng
出典:
PLoS ONE
2014
9
e100314
DOI:
10.1371/journal.pone.0100314
キーワード:
卵巣癌
SKOV3
アポトーシス
ケルセチン
シスプラチン
要旨:
高濃度(40~100 µM)のケルセチンはヒト由来卵巣癌細胞株SKOV3のアポトーシスを促進したが、低濃度(5~30 µM)でシスプラチンと組合せた場合、シスプラチンの細胞毒性を弱めた。低濃度領域における同様のアポトーシスの軽減作用は、タキソール・ピラルビシン・5-FUとの組合せでも見られた。低濃度のケルセチンは、SKOV3細胞内の活性酸素種を低下して、抗腫瘍剤の効果を弱めた。