ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

サラク(Salacca zalacca)の皮・果実・種子に含まれるケルセチンが、PCSK9阻害を介して高コレステロール血症に有効性を示す可能性: バイオインフォマティクス研究

Bioinformatics Examination of Quercetin from Salacca zalacca Skin, Fruit, and Seed as a Potent Active Compounds Against Hypercholesterolemia Via PCSK9 Inhibition

要旨:
ヤシの一種であるサラク(Salacca zalacca)がコレステロールを下げることに着目し、分子ドッキングにて高コレステロール血症の標的蛋白質PCSK9の阻害物質を探索した。構成成分8種をスクリーニングしたところ、ケルセチンが最も高い親和性を示し、結合エネルギーは−8.167 kcal/molであった。ポジコンに用いた既知のPCSK9阻害剤PV7の−8.067 kcal/molと同等であり、結合部位も同一であった。よって、ケルセチンは高コレステロール血症の治療薬候補である。