ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンはHMGB1-TLR2/4-NF-κBシグナル伝達経路を調節して、マウスの肝星細胞を活性化し肝線維症を軽減する

Quercetin attenuates the activation of hepatic stellate cells and liver fibrosis in mice through modulation of HMGB1-TLR2/4-NF-κB signaling pathways

著作名:
Xi Li
Qianwen Jin
Qunyan Yao
Beili Xu
Zheng Li
Chuantao Tu
出典:
Toxicology Letters
2016
261
1-12
DOI:
10.1016/j.toxlet.2016.09.002
キーワード:
四塩化炭素
マウス
肝線維症
ケルセチン
肝星細胞
HMGB1/TLR2(TLR4)/NF-κB
動物実験
要旨:
四塩化炭素で惹起した肝線維症のモデルマウスにケルセチンを投与すると、肝組織の損傷と炎症を大幅に改善した。ケルセチンはα-平滑筋アクチンの発現を下方調節して、四塩化炭素による肝星細胞の活性化を軽減した。ケルセチンはまた、線維化の指標であるHMGB1・TLR2・TLR4の発現も下方調節して、NF-κBの核移行を抑制した。よって、ケルセチンによるHMGB1/TLR2(TLR4)/NF-κB経路の抑制がメカニズムとして提唱された。