ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンはカスパーゼ-3の活性化を介して、間葉系マーカービメンチンの分解を誘導し、ヒト乳頭状甲状腺癌細胞株の癌幹細胞を減少する

Quercetin induces proteolysis of mesenchymal marker vimentin through activation of caspase-3, and decreases cancer stem cell population in human papillary thyroid cancer cell line

要旨:
甲状腺乳頭癌の転移を制御するには、上皮間葉転換の阻害と癌幹細胞の除去がキーとなるが、ケルセチンの役割を検証した。間葉系細胞に特有な蛋白質ビメンチンのセリン-39へのリン酸化は、ケルセチンが阻害した。ケルセチンはまた、カスパーゼ-3を活性化して、同蛋白質の分解を促進した。その結果、ケルセチンは甲状腺乳頭癌の中で幹細胞の占める割合を低下した。