ケルセチンは肺癌細胞株におけるβ-カテニンのAkt媒介核移行を抑制して、上皮間葉転換を阻害する
Quercetin Inhibits the Epithelial to Mesenchymal Transition through Suppressing Akt Mediated Nuclear Translocation of β-Catenin in Lung Cancer Cell Line
- 出典:
- Nutrition and Cancer
- 2022
- 74
- 1894-1906
- DOI:
- 10.1080/01635581.2021.1957487
- 要旨:
- ヒト由来肺癌細胞株A549を用いる、ケルセチンの薬効評価。ケルセチンを24もしくは48時間作用させた際、同細胞の生存率を濃度依存的に阻害した。ケルセチンは、Akt/MAPK/β-カテニン系シグナル伝達を阻害し、上皮間葉転換のマーカーの発現を減少し、TIMP-2の発現は増大した。ケルセチンはまた、A549の遊走と浸潤を阻害も阻害し、肺癌転移の根底に関する阻害作用を示唆した。