クルクミンとケルセチンの併用によるアルツハイマー病の相乗的な治療効果: 遺伝子導入したショウジョウバエモデルの知見
Synergistic Therapeutic Potential of Curcumin and Quercetin Co-Administration in Alzheimer’s Disease: Insights from Transgenic Drosophila melanogaster Models
- 出典:
- IPS Journal of Drug Discovery Research and Reviews
- 2025
- 3
- 5–14
- DOI:
- 10.54117/ijddrr.v3i1.25
- 要旨:
- 遺伝子導入してGSK-3βが過剰発現したアルツハイマー病のモデルキイロショウジョウバエは、歩行運動が減少し、総チオール量とカタラーゼ活性が低下し、マロンジアルデヒド量とアセチルコリンエステラーゼ活性は上昇した。クルクミンとケルセチンの共投与は、この様な異常を用量依存的に改善して、アルツハイマー病の改善効果を示唆した。分子ドッキングで算出したGSK-3βとの結合エネルギーは、クルクミン: −7.1 kcal/mol、ケルセチン: −7.7 kcal/molであり、GSK-3βの阻害が根底にある。