ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

悪性黒色腫細胞株A375おけるケルセチンとルテオリンの抗腫瘍効果は、P-ERK・c-Myc・上流GPERの上方制御が媒介する

Antitumor Effects of Quercetin and Luteolin in A375 Cutaneous Melanoma Cell Line Are Mediated by Upregulation of P-ERK, c-Myc, and the Upstream GPER

要旨:
ヒト由来悪性黒色腫細胞株A375にケルセチンもしくはルテオリンを投与すると、増殖と遊走を阻害し、細胞周期のS期およびG2/M期を停止して、アポトーシスを誘導した。ケルセチンとルテオリンは、A375細胞のP-ERK・c-Myc・GPERの発現を促進したが、GPER拮抗薬の存在下では作用が打消された。従って、GPERが介在するシグナル伝達の存在が明らかになり、これを活性化してケルセチンとルテオリンはA375の増殖を阻害した。