ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ルチンからケルセチンとイソケルシトリンを生産する腸内細菌の特定

Characterization of intestinal bacteria for the production of quercetin and isoquercitrin from rutin

要旨:
健康なヒトの糞便サンプルからケルセチンおよびイソケルシトリンの生産株10種を分離し、遺伝子配列解析およびゲノム解析にて特定した。10種のうち、Lactococcus garvieae Y3-2とLactococcus petauri Y5-4は、他と比べてケルセチンの生産量が多かった。Enterococcus faecium種に分類された4株(Y4-1・Y4-2・Y5-1・Y5-2)は、ルチンのイソケルシトリンへの変換に優れ、特にY4-2が効率的であった。ゲノム配列に基づくフラボノイド経路の解析は、ルチン代謝に関与する遺伝子が4種もしくは3種であると示唆した。