ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンを含む生体スクアレンナノ脂質キャリアにて、ドライアイ症候群を治療する

Quercetin loaded biogenic squalene nano-lipid carriers for the treatment of dry eye syndrome

要旨:
スクアレンナノ脂質をキャリアとするDDSにケルセチンを配合して、粒径が93.74±9.32 nmでゼータ電位が−31.47±2.18 mVのナノ粒子を得た。1時間で70%のケルセチンが放出され、その後6時間は持続して放出された。角膜を用いるex vivo試験におけるナノ製剤の透過性は、フリーのケルセチンの2.5倍であった。角膜にてナノ製剤は5日間で18.22±1.23 mmの涙を産出して、ドライアイへの有効性を示唆した。角膜における半減期はフリーのケルセチンの2.79倍を記録し、平均保持時間は2.88倍となり、バイオアベイラビリティが向上した。