ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンはEpstein BarrウィルスによるB細胞の不死化を防止し、STAT3とIL-6間の正のフィードバックループを遮断し、オートファジーを促進して活性酸素種を減少する

Quercetin Interrupts the Positive Feedback Loop Between STAT3 and IL-6, Promotes Autophagy, and Reduces ROS, Preventing EBV-Driven B Cell Immortalization

要旨:
発癌性ヘルペスウィルスの一種であるEpstein Barrウィルス(EBV)に感染した末梢血単核細胞にケルセチンを投与すると、感染で誘導したSTAT3の活性化を阻害し、IL-6と活性酸素種を減少した。EBVはB細胞を不死化して腫瘍形成を促進するが、そのプロセスにはIL-6と活性酸素種が必要である。結果として、ケルセチンはB細胞の不死化を阻害したことになる。