ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチン・ルチン・イソケルセチンが、神経細胞のNAMPT/サーチュイン-1代謝経路に及ぼす影響: 化学療法が誘発した認知障害を軽減するアプローチ

Effects of quercetin and derivatives on NAMPT/Sirtuin-1 metabolic pathway in neuronal cells: an approach to mitigate chemotherapy-induced cognitive impairment

要旨:
ヒト神経芽細胞SH-SY5Yをメトトレキサートもしくは5-フルオロウラシル(5-FU)で刺激して、癌の化学療法に伴う認知障害の細胞モデルとした。両制癌剤の投与はSH-SY5Y中のNAMPTおよびSIRT1のmRNAの発現を低下して、認知障害の誘発を示唆した。フラボノイドの共投与はNAMPTおよびSIRT1の発現を逆転したが、有効な濃度はケルセチン: 0.12 μM、ルチン: 16 μM、イソケルセチン: 16 μMであった。