前立腺癌細胞株におけるインテグリンとケモカイン受容体への、ケルセチンおよびビタミンCの効果の新しい展望
New perspectives of quercetin and vitamin C effects on fibronectin-binding integrins and chemokine receptors in prostate cancer cell lines
- 出典:
- Bratislava Medical Journal
- 2021
- 122
- 507–512
- DOI:
- 10.4149/BLL_2021_082
- 要旨:
- 前立腺癌細胞株PC-3およびDU145を用いる、ケルセチンとビタミンCとの組合せの薬効評価。組合せを作用させると、以下の転移に関連するマーカーの発現が顕著に減少した。1) ケモカイン受容体CXCRおよびCXCR7、2) インテグリンα4、α5、β1(細胞表面に存在し、接着分子として機能する蛋白質)。また、細胞の増殖に関連するVEGFおよびKi-67。よって、組合せは前立腺癌の転移と増殖を抑制する上で、非常に有望である。