HepG2細胞の培養におけるケルセチンとビオカニンAの投与が、シンバスタチンの毒性へ及ぼす影響
The effects of co-administering the flavonoids quercetin and biochanin A on simvastatin toxicity in HepG2 cultures
- 出典:
- Pharmacological Research - Natural Products
- 2025
- 7
- 100209
- DOI:
- 10.1016/j.prenap.2025.100209
- 要旨:
- 肝組織における有機アニオントランスポーターOATP1B1の阻害は、シンバスタチンに起因するミオパチー(筋疾患の総称)のリスクを高める。HepG2細胞の培養系にケルセチンもしくはビオカニンAを投与して、同細胞中のOATP1B1活性を評価したところ、両者とも40 μMの濃度で既存阻害剤と同等の活性を示した。ケルセチン(40 μM)はシンバスタチンがHepG2に誘発する毒性を調節しなかったが、ビオカニンA(40 μM)は毒性を顕著に増強した。