ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

HepG2細胞の培養におけるケルセチンとビオカニンAの投与が、シンバスタチンの毒性へ及ぼす影響

The effects of co-administering the flavonoids quercetin and biochanin A on simvastatin toxicity in HepG2 cultures

著作名:
Joshua Zechner
Susan M. Britza
Rachael Farrington
Roger W. Byard
Ian F. Musgrave
出典:
Pharmacological Research - Natural Products
2025
7
100209
DOI:
10.1016/j.prenap.2025.100209
キーワード:
有機アニオントランスポーター
OATP1B1
シンバスタチン
HepG2
毒性
ケルセチン
ビオカニンA
要旨:
肝組織における有機アニオントランスポーターOATP1B1の阻害は、シンバスタチンに起因するミオパチー(筋疾患の総称)のリスクを高める。HepG2細胞の培養系にケルセチンもしくはビオカニンAを投与して、同細胞中のOATP1B1活性を評価したところ、両者とも40 μMの濃度で既存阻害剤と同等の活性を示した。ケルセチン(40 μM)はシンバスタチンがHepG2に誘発する毒性を調節しなかったが、ビオカニンA(40 μM)は毒性を顕著に増強した。