ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

イソラムネチンによる主要な耐性関連ABCトランスポーターの発現の調節

Modulation of the Main Resistance-Associated ABC Transporter’s Expression by Plant Flavonol Isorhamnetin

要旨:
イソラムネチンは結腸癌細胞株DLD-1およびHCT-116に細胞毒性を示し、IC50値は8.01±0.67 μg/mLと7.82±0.09 μg/mLであった。多剤耐性の主原因となる薬物トランスポーターの発現も、イソラムネチンが減少した。有意差を認めた薬物トランスポーターは、DLD-1ではP糖蛋白質・乳癌耐性蛋白質(BCRP)・多剤耐性蛋白質1(MRP1)・MRP2・MRP5であり、HCT-116ではMRP1のみであった。