ケルセチンはSIRT6によるフリズルド-4の不活性化を促進して、肝芽腫細胞の増殖と浸潤を抑制する
Quercetin inhibited the proliferation and invasion of hepatoblastoma cells through facilitating SIRT6-medicated FZD4 silence
- 出典:
- Human & Experimental Toxicology
- 2021
- 40
- S96-S107
- DOI:
- 10.1177/09603271211030558
- 要旨:
- ケルセチンが肝芽腫の増殖および浸潤を阻害する際の、メカニズムを解明した。肝芽腫が増殖・浸潤する際のシグナル伝達経路の受容体として機能するフリズルド-4を、ヒストン脱アセチル化酵素の一種SIRT6が阻害する。ケルセチンの、SIRT6の働きを増強する働きを見出し、フリズルド-4阻害作用を増強した。実際、肝芽腫を移植したマウスにて、ケルセチンはその腫瘍組織の成長を顕著に阻害した。