ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

黄色ブドウ球菌が誘発したウシの乳腺炎における、ケルセチンによる炎症とエピジェネティックの制御

Role of Quercetin in Modulating Inflammation and Epigenetic Regulation of Staphylococcus aureus-Induced Bovine Mastitis

著作名:
Zhihai Shi
Wenjia Wang
Borhan Shokrollahi
Wenqi Wang
Hamdy Abdel-Shafy
Tingxian Deng
出典:
Journal of Agricultural and Food Chemistry
2025
73
8784–8797
DOI:
10.1021/acs.jafc.4c10550
キーワード:
乳腺炎
乳腺上皮細胞
黄色ブドウ球菌
ケルセチン
N6-メチルアデノシン
CCL5
抗炎症作用
要旨:
黄色ブドウ球菌に感染したウシ由来乳腺上皮細胞を、乳腺炎の細胞モデルとした。ケルセチンの投与は炎症応答を抑制し、黄色ブドウ球菌による細胞接着を抑制して損傷を改善した。ケルセチンはアデノシンの6-メチル化を阻害して、炎症応答の重要なケモカインであるCCL5の発現を下方調節する、エピジェネティックな乳房炎の作用機序を明らかにした。