ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

イソケルシトリンはSTAT3のリン酸化と二量化を阻害して、糖尿病性腎症を軽減する

Isoquercitrin Alleviates Diabetic Nephropathy by Inhibiting STAT3 Phosphorylation and Dimerization

要旨:
STAT3が糖尿病性腎症の治療標的として注目されており、STAT3阻害剤であるイソケルシトリンの効果を検証した。糖尿病性腎症のモデルマウスにイソケルシトリンを投与すると、腎組織の炎症と線維化を抑制し、かつSTAT3の阻害作用も確認した。イソケルシトリンがSTAT3のSH2ドメインに結合してリン酸化と二量化を阻害した結果、STAT3は転写機能を失った。