ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンはテトラブロモビスフェノールA(TBBPA)が誘発したマウス由来結腸上皮細胞(MCEC)の損傷を軽減する: p38/NF-κB経路とパイロトーシスの関与

New insights into quercetin's attenuation of TBBPA-induced injury to MCEC cells: Involvement of the p38/NF-κB pathway and pyroptosis

要旨:
テトラブロモビスフェノールA(TBBPA)を投与したマウス由来結腸上皮細胞(MCEC)は、パイロトーシスを誘発し、ZO-1・オクルディン・クローディン-1が減少してバリア機能を損なった。しかし、ケルセチンを投与すると、TBBPAがもたらした酸化ストレスを軽減して、MCECのバリア機能を回復した。p38活性化因子の存在はケルセチンの効果を打消して、ケルセチンによるp38/NF-κB軸の阻害を作用機序として提唱した。