ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ジヒドロケルセチンを微生物発酵した代謝物は、JNK/PI3K/AKT経路を制御してインスリン抵抗性を改善する

Microbial Fermentation-Derived Dihydroquercetin Derivatives Exhibit Superior Efficacy in Ameliorating Insulin Resistance via JNK/PI3K/AKT Pathway Regulation Compared to Dihydroquercetin

要旨:
ジヒドロケルセチンをBeauveria bassianaで処理すると、8-ヒドロキシジヒドロケルセチンおよびジヒドロケルセチン-7-O-(4″-O-メチル)グルコシドを代謝物として得た。両代謝物は、HepG2細胞にてインスリン抵抗性の改善効果を示し、ジヒドロケルセチンと比べて大幅に向上した。また、代謝物間で改善効果に差は認めなかった。両代謝物はJNK/PI3K/AKTシグナル伝達を活性化して、グリコーゲン合成を促進し、糖新生は抑制した。