ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

pH超音波シフトを用いたゼイン-ルチン超分子ナノ粒子の調製: 結合メカニズム・機能特性・in vitro放出速度

Preparation of zein-rutin supramolecular nanoparticles using pH-ultrasound-shifting: binding mechanism, functional properties, and in vitro release kinetics

要旨:
pH超音波シフト法にて、ゼイン-ルチン超分子ナノ粒子を調製した。ルチンの封入効率は87.89±1.28%であり、担持容量は23.97±0.56%であった。各種スペクトルと分子ドッキングの結果、ルチンとゼインの結合様式は、水素結合・van der Waals力・疎水性相互作用であった。超分子ナノ粒子化により、ルチンの溶解度はフリーのルチンの9.2倍に向上し、ラジカル消去活性の向上も認めた。超分子ナノ粒子からルチンの放出は、Fickian拡散に従う1次速度であった。