ケルセチンとホスホジエステラーゼ阻害剤(シルデナフィルとペントキシフィリン)の組合せは、四塩化炭素が誘発した慢性肝線維症を軽減する: レドックス感受性経路の役割
Combined quercetin with phosphodiesterase inhibitors; sildenafil and pentoxifylline alleviated CCl4-induced chronic hepatic fibrosis: Role of redox-sensitive pathways
- 出典:
- Food and Chemical Toxicology
- 2025
- 201
- 115442
- DOI:
- 10.1016/j.fct.2025.115442
- 要旨:
- 四塩化炭素で惹起した肝線維症のモデルラットに、ケルセチン・シルデナフィル・ペントキシフィリンそれぞれの単独投与、ケルセチンとシルデナフィルとの組合せの投与、ケルセチンとペントキシフィリンとの組合せの投与を施した。いずれの投与法においても、肝組織のNrf-2・HO-1・サイトグロビンを増大し、NF-κB・カスパーゼ-3・TNF-α・IL-1β・HIF-1は減少した。2通りの組合せは、それぞれの単独投与に比べて良好な結果を示した。よって、ケルセチンとホスホジエステラーゼ阻害剤との組合せは、抗酸化作用および抗炎症作用に基づいて肝線維症を改善した。