ケルセチンは、MDA-MB-231乳癌細胞株に対する5-フルオロウラシルの抗転移効果を相乗的に増強する
Quercetin synergistically potentiates the anti-metastatic effect of 5-fluorouracil on the MDA-MB-231 breast cancer cell line
- 出典:
- Iranian Journal of Basic Medical Sciences
- 2021
- 24
- 928-934
- DOI:
- 10.22038/IJBMS.2021.56559.12629
- キーワード:
- 乳癌
- MDA-MB-231
- ケルセチン
- 5-FU
- 相乗効果
- 要旨:
- ヒト乳癌細胞由来MDA-MB-231に、ケルセチンもしくは既存抗癌剤5-FUをそれぞれ単独で48時間作用させた際のIC50値は、295 μMと525 μMであった。両者を組合せた際のコンビネーションインデクス(CI)は<1であり、何らかの相乗効果があった。組合せは、5-FUの単独作用時と比べて顕著に、細胞遊走速度を遅らせ、MMP-2および9(転移に関与する酵素)の発現が減少した。