ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンでプライミングした間葉系幹細胞エクソソームは相乗的に変形性関節症の進行を緩和する

Quercetin-primed MSC exosomes synergistically attenuate osteoarthritis progression

要旨:
骨髄間葉系幹細胞を1 μMのケルセチンで24時間処置して、ケルセチンを含むMSCエクソソームを作成した。IL-1βで軟骨細胞を刺激した変形性関節症の細胞モデルにエクソソーム製剤を投与すると、炎症誘導マーカー(MMP-9およびCOX-2)を軽減し、関節修復遺伝子(SOX9およびCOL-2)を回復した。マルチオミクス解析の結果、エクソソーム製剤によるPI3K/AKTおよびグルタチオン代謝経路の活性化を確認した。変形性関節症のモデルマウスにエクソソーム製剤を適用すると、対照およびケルセチン処置しないエクソソームと比べて顕著に軟骨の劣化を軽減し、プロテオグリカンの減少を抑制した。