ネットワーク薬理学と分子ドッキングに基づく妊娠糖尿病(GDM)におけるケルセチンの作用機序
Exploration of the mechanism of quercetin against GDM based on network pharmacology and molecular docking
- 出典：
- Letters in Drug Design & Discovery
- 2025
- 1
- 100004
- DOI：
- 10.1016/j.lddd.2025.100004
- 要旨：
- 各種データベースから取得した妊娠糖尿病とケルセチンに共通する遺伝子は42種であった。遺伝子オントロジーおよび京都遺伝子ゲノム百科事典(Kyoto Encyclopedia of Genes and Genomes, KEGG)解析の結果、IL6・MYC・MTOR・CXCR4・MMP9・CCL2・TGFB1・JUN・RELAの9種をコア蛋白質と特定した。また、ケルセチンの標的経路はPI3K/Aktであった。分子ドッキングにてコア標的のケルセチンと高い親和性を示したコア蛋白質の上位3件は、MMP9: −9.3 kcal/mol、CXCR4: −8.2 kcal/mol、TGFB1: −6.9 kcal/molであった。