ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンが誘発する代謝ストレスは、黄色ブドウ球菌の休眠性と持続性を高める

Metabolic Stress Induced by Quercetin Enhances Dormancy and Persistence in Staphylococcus aureus

著作名:
Dae-Youn Kim
Tae-Jong Kim
出典:
Antibiotics
2025
14
424
DOI:
10.3390/antibiotics14050424
キーワード:
黄色ブドウ球菌
ケルセチン
代謝ストレス
持続性
要旨:
黄色ブドウ球菌にケルセチンを投与すると、用量依存的に細胞内のATPを著しく減少して、代謝ストレスの存在を示唆した。このATP減少は、持続細胞形成の増加と相関しており、ケルセチンが誘導する休眠が細菌の持続性を高めることを示唆している。ケルセチンの抗菌作用を最大限に活用しつつ、持続性促進作用を最小限に抑えるには、さらなる研究が必要である。