ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンを担持した酸化亜鉛-PEGナノ粒子の抗毒性メカニズム: バイオフィルムの破壊・毒性因子の軽減・病原性緑膿菌の細胞侵入の抑制

Exploring the antivirulence mechanisms of ZnO-PEG-quercetin nanoparticles: Biofilm disruption, attenuation of virulent factors, and cell invasion suppression against pathogenic Pseudomonas aeruginosa

要旨:
ケルセチンを担持した酸化亜鉛-PEGナノ粒子は、緑膿菌のバイオフィルムを49~67%阻害した。バイオフィルム形成の初期段階を阻害しただけでなく、成熟したバイオフィルムを破壊する働きも有していた。ケルセチンナノ粒子はまた、緑膿菌の毒素(細胞外多糖類・アルギン酸・ペリクル)産出を軽減し、ヒト皮膚線維芽細胞への緑膿菌の侵入を阻害した。