ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

アクリルアミドが誘発した肝毒性をMAPK/NF-κB/NLRP3シグナル伝達経路を介して保護する: ケルセチンナノ粒子 vs. フリーのケルセチンの比較と分子ドッキング

Enhanced hepatoprotective efficacy of quercetin nanoparticles versus free quercetin against acrylamide-induced hepatotoxicity through modulation of MAPK/NF-κB/NLRP3 signaling pathways and molecular docking validation

要旨:
アクリルアミドを投与したラットは血中のALTがAST上昇し、肝組織のマロンジアルデヒド・MAPK・NF-κB・NLRP3・IL-1β・IL-6も上昇して、肝毒性を誘発した。ケルセチンナノ粒子もしくはフリーのケルセチンの投与で改善したが、前者の方が良好な保護効果を示した。分子ドッキングにてケルセチンはMAPK・NF-κB・NLRP3と高い親和性が示され、ケルセチンによるMAPK/NF-κB/NLRP3経路の抑制を示唆したが、ナノ粒子/フリーの違いはバイオアベイラビリティの差を反映している。