ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ネットワーク薬理学と実験の統合により、フタバムグラの抗乳癌作用における主要成分をケルセチンと特定する

Network Pharmacology Integrated Experimental Validation Uncover Quercetin as the Key Ingredient of Hedyotis diffusa Anti-BRCA

要旨:
フタバムグラ(双葉葎、Hedyotis diffusa)は中医学にて汎用されている生薬であるが、乳癌の治療メカニズムは不明であった。ネットワーク薬理学は、乳癌におけるフタバムグラの標的蛋白質をBIRC5・CDK1・FOS・HSP90AA1と予測し、有効成分はケルセチンと結論した。ヒト由来乳癌細胞株MCF-7にケルセチンを投与すると、用量依存的に増殖を抑制した。ケルセチンはまた、同細胞におけるBIRC5・CDK1・HSP90AA1の発現を低減して、ネットワーク薬理学の予測を支持した。