ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

IgE刺激によるマスト細胞の活性化を抑制して、ケルセチンはCD300fを介して慢性蕁麻疹を軽減する

Quercetin Alleviates Chronic Urticaria by Negatively Regulating IgE-Mediated Mast Cell Activation Through CD300f

要旨:
慢性蕁麻疹とは、マスト細胞が過剰に活性化した皮膚アレルギーである。オボアルブミンで惹起した慢性蕁麻疹のモデルマウスにケルセチンを投与すると、背中の皮膚の膨疹と掻痒回数を軽減した。ケルセチンは、患部における好酸球の浸潤とマスト細胞の脱顆粒化を減少し、血中の IgE・ヒスタミン・TNF-α・MCP-1・IL-13を低下した。 ケルセチンはまた、皮膚中のCD300fを増大し、CD300fを活性化して、下流にあるSHP-1のリン酸化を促進した。