ケルセチンはスフィンゴシン-1-リン酸/スフィンゴシン-1-リン酸受容体軸を抑制し、好中球細胞外トラップを阻害して乳癌に関連したうつを軽減する
Quercetin Alleviates Breast Cancer-Related Depression by Inhibiting Neutrophil Extracellular Traps via Inhibition of Sphingosine 1-Phosphate/Sphingosine 1-Phosphate Receptor Axis
- 出典:
- Phytotherapy Research
- 2025
- 39
- in press
- DOI:
- 10.1002/ptr.8513
- 要旨:
- うつを伴う乳癌のモデルマウスを確立して、ケルセチンを投与した。ケルセチンは、このモデルにおける好中球細胞外トラップの形成を阻害し、代謝物の異常を軽減した。好中球細胞外トラップはマウス由来乳癌細胞株4T1の増殖を促進したが、ケルセチンの投与で阻害され、スフィンゴシン-1-リン酸(S1P)の投与で増強された。よって、ケルセチンによる好中球細胞外トラップの形成抑制は、S1P/S1P受容体の阻害が根底にある。