ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

MiR-129-1-3pを介するカルシウムシグナル伝達経路を調節して、ルチンはマウス由来乳癌細胞の増殖と転移を抑制する

Rutin restrains the growth and metastasis of mouse breast cancer cells by regulating the microRNA-129-1-3p-mediated calcium signaling pathway

著作名:
Qi Li
Dongsheng Xu
Zehui Gu
Tengteng Li
Peng Huang
Liqun Ren
出典:
Journal of Biochemical and Molecular Toxicology
2021
35
e22794
DOI:
10.1002/jbt.22794
キーワード:
ルチン
乳癌
4T1
乳上皮細胞
HC11
miR-129-1-3p
要旨:
ルチンの乳癌細胞に対する分子メカニズムを解明した。マウス由来乳癌細胞株4T1および乳上皮細胞株HC11(正常細胞)それぞれにルチンを作用させると、miR-129-1-3pの下方調節が、後者と比べて前者で顕著であった。次にmiR-129-1-3pの等価体および阻害剤を、それぞれ4T1に遺伝子導入した。その結果、miR-129-1-3pの過剰発現は、4T1の増殖・遊走・浸潤・カルシウム過負荷を阻害した。ゆえにルチンは、miR-129-1-3p/Ca2+パスウェイの下方調節によって抗乳癌作用を発揮する。