ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ダサチニブとケルセチンとの組合せは老化細胞を除去し免疫監視を阻害して、皮膚乳頭腫の進行を促進する

Senolytic Drugs Dasatinib and Quercetin Promote Skin Papilloma Progression by Eliminating Senescent Cells and Impairing Immune Surveillance

要旨:
7,12-ジメチルベンズ[a]アントラセン(DMBA)で惹起した皮膚乳頭腫のモデルマウスに、ダサチニブとケルセチンとの組合せを投与した。マウスは、野生型とIGF-1を遺伝子導入したマウスの2通りを使用した。野生型における組合せの処置は、老化細胞の除去と同時に、過形成から乳頭腫への移行を促進した。一方、IGF-1導入マウスでは、乳頭腫の発生と進行を劇的に促進しつつ、老化細胞も除去した。組合せはPD-L1の発現を上昇して、免疫監視の阻害を示唆した。